◇◆ 着彩(背景) ◆◇

 ** 1 **

 背景にする絵のスケッチをスキャナで取り込み
 Photoshopで開く。
 この時 着彩しやすいように、レベル補正、
 もしくはコントラストの強調で色の濃い部分を
 はっきりとさせておく。
 
 モードをグレースケールからRGBモードに
 切り替え、レイヤーボックスの「背景」を
 ダブルクリックしてレイヤーオプションを開き
 絵を「背景」から「レイヤー」に変換して
 レイヤーモードを「乗算」に。
 レイヤーの名前を「城 原画」とする。
 
 ここでPSD形式で一度保存する。

 ** 2 **

 Painterで@の絵を開く。

 「城 原画」
の不透明度を30%程度へ落とし
 描画をキャンバスへ合わせて、イメージにある
 青をベースに大まかに塗りを入れていく。
 
 まず空部分を濃い青系色で部分部分をグラデ
 になるように塗り、丁寧に仕上げる。
 城は青紫がベースになるよう塗りを入れていく。
 この時、広がりを見せるため、城部分は下に
 ゆくほど白っぽく塗っておく。

 城は後で塗りを加えていくので大まかに。

 ** 3 **

 城部分の陰影を加えていく。
 丸い円柱形の建物なので、手前に出た部分、
 向こうへ回り込んだ部分とを少し明るめに。
 石造りの建物なので、あまり陰影を強調し過ぎ
 ると、冷たく、金属のようになるので注意。
 
 灰色と茶色、モスグリーンなどを上手く
 徐々に塗りこみ、重厚感を付ける。

 ** 4 **

 時々「城 原画」を不可視にして塗り具合を
 たしかめる。
 ボケた部分などが結構見逃されやすいので
 十分に細部を塗りこんでいく。

 ** 5 **

 細部のデティールまでこだわる。
 リアルさはこう言うところで出るので手を
 抜かないように。
 …とかいってしょっちゅう手を抜いてるワタシで
 あった。まねしちゃだめです…

 ** 6 **

 木が茂っているように塗る。
 青系の色の中で、木の緑を緑らしく見せる
 為には、緑をそのまま塗るのではなく 茶色や
 灰色を使うと良い。
 いわゆる反対色の原理ってやつですな。

 …うそ わかったようなこと言ってるけど
 ほとんど感覚でやってるのであんまり信用
 しないほうが。

 ** 7 **

 背景が一応完成。

 恐らくキャラクターで半分近い部分が隠れる
 のだが、こだわらず全部描きこんだほうが
 練習にもなるし良いとワタシは思う。

 反則ではあるが 部分やちょっとした修正で
 別の絵に使える場合もあるので…。

 PSD形式とJPG形式両方で残しておくことを
 お勧めする。